総合商社で働く一般職OLの激務な日々

大手総合商社で働くOLが、日々のストレスをぼやくもの。商社マンを目指す学生は多いですが、その仕事内容は実際に働いてみないと分かりません。総合商社に入れば、本当に何でもできますし、大きなプロジェクトに携わることができます。しかし、現実には泥臭い仕事が多かったり、激務だったり、変な人がいたり…。私の商社での日々を紹介しながら、総合商社への就職や転職を目指す方にアドバイスや商社の実態(年収、激務、仕事内容)を説明していけたらなと思っています。就活生へのメッセージも随時掲載。質問も受付中です!

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2016年度 第2四半期決算 総合商社 決算比較

どうも、お久しぶりのぼや子です。
若い子とのギャップに悩む今日この頃です。それはまた改めてぼやきたいと思いますが、とりあえず決算です。
なんと!あっという間に第2四半期が終わってしまいました(TДT)
資源価格の回復もあり、為替も動き、いろいろと面白くなってきました。

なんとしても1位になりたい伊藤忠商事、そこに涼しい顔をして迫る三菱商事。
とりあえずは伊藤忠が猛烈に逃げていますが、スキップしながら三菱商事が抜いていきそうな予感です。
そして、さりげなく三井物産も回復しつつあります。
丸紅と住友商事は残念ながら今のところはあまり元気がありません。
簡単に言えば、このような感じ(笑)


会社名2016年9月2016年度計画(進捗率)前年同期(増減)
伊藤忠商事2,022億円3,500億円 (58%)2,127億円 (▲105億円)
三菱商事1,798億円2,500億円→3,300億円 (55%)1,549億円 (+249億円)
三井物産1,220億円2,000億円→2,200億円 (59%)1,306億円 (▲86億円)
丸紅805億円1,300億円 (62%)1,012億円 (▲207億円)
住友商事658億円1,300億円 (51%)1,293億円 (▲635億円)
(連結決算、国際会計基準による「親会社の所有者に帰属する四半期利益」)

三菱商事と三井物産は資源価格が戻ったことで、通期目標を引き上げています。良いことである一方、資源比率が高いということでしょう。
だから、資源価格が下がれば、また決算も悪化するということです(もちろん、様々な対策をとってはいるでしょうが。)

商社決算が資源と切っても切れないということが改めて浮き彫りになったような気がします。
就職活動をする際は、各社の強み・弱みをしっかり見極めましょう!

2016年度 第1四半期決算 総合商社 決算比較

毎日暑いですねぇ。
最近は駐在先から夏休みで帰国する商社マンも多く、だいたいの人が「日本暑いねぇ・・・」と疲れ切っています笑
さて、総合商社各社の2016年度第1四半期決算が出そろいましたので、比較してみます。


会社名2016年6月2016年度計画(進捗率)前年同期(増減)
三菱商事1,008億円2,500億円 (40%)750億円 (+258億円)
伊藤忠商事731億円3,500億円 (21%)1,215億円 (▲484億円)
三井物産611億円2,000億円 (31%)969億円 (▲358億円)
丸紅484億円1,300億円 (37%)710億円 (▲226億円)
住友商事227億円1,300億円 (17%)820億円 (▲593億円)
(連結決算、国際会計基準による「親会社の所有者に帰属する四半期利益」)

総合商社の決算は、ここ数年
1位 三菱、 2位 三井、 3位 伊藤忠 という順位でしたが、2015年度に各社資源の損失を計上したため、資源でのマイナスインパクトの少なかった伊藤忠が1位となりました。
今年の計画値でも、三菱、三井はまだまだ資源が回復しないという前提で、各社「控えめ」な数値となっています。
しかし、三菱商事はさっそく飛ばしており、なんと第一四半期で1,000億円を達成しています。
今年は1位になると豪語している伊藤忠商事が、今後どれだけ伸ばせるかが注目ですね。

三菱商事:1,008億円のうち、資源で342億円を稼いでおり、前年同期比で200億円プラス。ただし、一過性の利益の模様。

伊藤忠商事:ほとんど全ての利益が非資源によるもの。機械と食料で100億円超の利益を出している。

丸紅:ガビロンの減益など、全体的に元気がない・・・(笑)

三井と住友は、決算資料が見にくいので、コメントを控えます。決算資料の見易さで勝手にランキングすると
1位 三菱、 2位 伊藤忠、 3位 丸紅 です。
誰が見てもわかりやすい資料って大事ですね~。
 

2015年度 総合商社 決算比較!伊藤忠1位、三菱・三井最終赤字!

2015年度は、総合商社の歴史において、記録に残る1年となりました。
まず、伊藤忠商事が悲願の1位となりました。ここ数年3-4位につけていた伊藤忠がとうとう1位です。
そして、それよりも衝撃だったことは、総合商社の2トップである、三菱商事と三井物産の最終赤字です。
以下、左から昨年度末決算値、増減、今期決算値です。

会社名(前年同期)2015年3月差額(今期)2016年3月  
伊藤忠商事3,006億円▲602億円2,404億円
住友商事▲732億円 +1,477億円745億円
丸紅1,056億円▲433億円623億円
三井物産3,065億円▲3,899億円▲834億円
三菱商事4,006億円▲5,500億円▲1,494億円
(連結決算、国際会計基準による「親会社の所有者に帰属する四半期利益」)

伊藤忠商事
最終的に期初計画の3,300億円に届かなかったものの、どうやらこれは「非資源分野においても、損失処理をし将来リスクを軽減」したようで、本当はもっと頑張れたけど、周りとの歩調を合わせた模様。

住友商事
昨年度は▲3,103億円の減損処理で最終赤字となり、今期も▲1,951億円の減損処理があり伸び悩んだ感じ。昨年いち早く減損処理をしたので、今年は傷が浅かった?

丸紅
昨年度は資源に加えガビロン(食料分野)での減損が1,460億円程度あり、それが決算にかなりのインパクトを与えていたが、今年は石油・ガス開発関係の減損処理が1,103億円程度だったため、最終的には黒字を維持。

三井物産、三菱商事
決算ハイライトを見ると、「○○価格下落」と「減損損失」のオンパレードと悲しい決算。資源価格の下落に伴う、大幅な悪化。しかし、膿を出し切ったと考えれば、今期復活はありうるかも。



さて、昨年の住友商事の最終赤字に始まった「資源価格暴落による、商社赤字決算」ですが、これは一言で表すなら原油価格の大幅下落が原因です。
原油価格は2011年くらいの100ドル近辺をピークに下がり続けており、今年の年明けからは30ドルを切る日もあったりなかったり・・・つまり、5年で価格が1/3から1/4になってしまったということです。
これでが資源でウハウハだった商社を直撃して、上記のような悲惨な決算を招いたということです。

2016年5月現在、資源価格は45ドルくらいまで戻してきています。このまま上がっていけば、また大きく様子は変わっていくでしょう。楽しみです!
 
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