最近よく聞く「石油価格の下落」。

あー、ガソリンが安くなってることでしょ?

くらいの知識しかなかったぼや子ですが、
「やっぱりぼや子は商社で働いてるし、石油価格とか意識してるんでしょ?」
と知人に言われ、「は?」とも言えず、、、
少し勉強しました。

まず、最近、石油価格が1バレル50ドルを下回り、45ドルまで下がりました。
なんと、半年で半値になったのです!

では、なぜそうなったか?
原因は色々ありますが、その一つが商社も積極的に投資している「シェールガス」。
アメリカで採掘の進んでる天然ガスです。
現在、アメリカではシェールガスの採掘が進んでおり、それによって原油輸入の必要がなくなったのです。
アメリカで採掘し、アメリカで消費するという「地産地消」なら輸送コストなどもかからず、原油よりも安上がりなのです。

さて、そうなると困るのは産油国(OPEC)。
アメリカが原油を買わなくなると、原油が余り、価格も下がります。

では、減産すればいいのではないか!と思いますが、ここでOPECは減産ではなく、価格を下げてまでシェールガスと戦う姿勢を見せているのです。

つまり、このまま原油価格が下がって、20ドルくらいになった場合、アメリカはシェールガスを自国で採掘するより、原油を輸入した方が安くなるので、原油回帰の動きになるわけです。

OPECはシェールガス開発をストップさせたいというのが狙いのようです。
 

一消費者としては、ガソリン価格が下がるので、嬉しいことですが、
商社に勤める人間としては、この流れは慎重に見守る必要がありそうです。

と言うのも、14年9月末に住友商事が1700億円の減損計上をしたことは記憶に新しいですが、
これもシェールガスが原因でした。

石油価格とシェールガスと商社の投資動向。
深いつながりがあるのです!

楽天証券のHPに商社が投資しているシェールガスの表がありました。
既に撤退しているものもありますが、ご参考までにご覧下さい。(表2)

(個人的理解と見解ですので、ご了承ください。)

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