2014年度の総合商社の決算が出たので比べてみます。

就職活動でこのページにたどり着いた方は、数字から何か掴んで下さい。
「資源安」とニュースでも聞く言葉が、企業の業績にどう影響しているのか、ガソリン代が下がってラッキー!では済まされない企業経営をよく見てみて下さい。


さて、それでは・・・!
今期は、多くの会社が資源価格の下落や資源資産の減損で、期中に決算予想を下方修正したりと波乱の多い年でした。

為替も前年と比較し
期中平均が99.84円から108.28円と8円上昇、
期末日レートは102.92円から120.17円と17.25円上昇、
一方原油はUSD107.59からUSD86.12と下落しました(いずれも伊藤忠決算より)。

 
会社名2014年度2013年度2012年度
三菱商事4,006億円3,614億円3,235億円
三井物産3,065億円3,501億円2,966億円
伊藤忠商事3,006億円2,453億円2,588億円
丸紅1,056億円2,109億円1,301億円
住友商事▲732億円2,231億円2,325億円
※上記決算数値はいずれもIFRSベース。


★三菱商事(予算4,000億円を達成)
他社が資源で苦しんだのに比べ、資源でもしっかり854億円の利益を出している。
しかし第4四半期にかけて、資源分野での減損は免れなかった。
非資源分野では710億円の減損の振り戻し益が入っており、過去最高益を達成。
余談だが、三菱商事の決算資料はものすごく見やすい。素人にも分かりやすくて、ありがたや。

★三井物産(予算3,800億円→3,200億円)
資源で苦しみ、そして来年も資源で苦しむようで、来期の目標が伊藤忠商事より低い・・・!
しかし「攻めの三井」は食糧・メディカル等の分野で攻めまくり、巻き返しを図る見込み。

★伊藤忠商事(予算3,000億円を達成)
非資源分野で3,172億円の利益を上げるものの、資源分野が▲236億円。
結果として、資源の不調を非資源でカバー。
予算通り3,000億円を達成し、次は4,000億円だ!と鼻息荒い感じ。
これからは配当金もどんどん増やします!と、株主還元も忘れていない。

★丸紅(予算2,200億円→1,100億円)
昨年と比べ石油トレーディングで減収があったものの、穀物関連の取引は増えて増収。
2015年度は資源の比率を2%まで下げる見込み(14年度は21%)。
機械グループ(インフラ、プラント等)が絶好調。

★住友商事(予算2,500億円→100億円→▲850億円。最終的に▲732億円)
資源分野以外は悪くなく、2,371億円(前年は2,075億円)の利益をあげたものの、
資源分野で▲3,103億円の減損(米国タイトオイル、豪州石炭、米国シェールガス、ブラジル鉄鉱石、北海油田と様々な資源・・・)。
結果的に16年ぶりの最終赤字に。しかし、2015年度は2,300億円の黒字化の予定。
以前は御三家と言われていたのだが、完全に外れてしまい、新御三家(?)伊藤忠との差が開く一方・・・。


そして、以下が2015年度の目標。
商社で働く人はスーパーポジティブシンキングな傾向が強いので、もう14年の散々だった決算は忘れ、次の目標に邁進中でしょう。
注目すべきは、伊藤忠商事がとうとう2位のポジションを狙いに来たこと。
資源比率も低いので、うまくいけばうまくいっちゃうかも!? 
 会社名 2015年度目標
 三菱商事 3,600億円 
 伊藤忠商事 3,300億円
 三井物産  2,400億円
 住友商事  2,300億円
 丸紅  1,800億円



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