2015年度は、総合商社の歴史において、記録に残る1年となりました。
まず、伊藤忠商事が悲願の1位となりました。ここ数年3-4位につけていた伊藤忠がとうとう1位です。
そして、それよりも衝撃だったことは、総合商社の2トップである、三菱商事と三井物産の最終赤字です。
以下、左から昨年度末決算値、増減、今期決算値です。

会社名(前年同期)2015年3月差額(今期)2016年3月  
伊藤忠商事3,006億円▲602億円2,404億円
住友商事▲732億円 +1,477億円745億円
丸紅1,056億円▲433億円623億円
三井物産3,065億円▲3,899億円▲834億円
三菱商事4,006億円▲5,500億円▲1,494億円
(連結決算、国際会計基準による「親会社の所有者に帰属する四半期利益」)

伊藤忠商事
最終的に期初計画の3,300億円に届かなかったものの、どうやらこれは「非資源分野においても、損失処理をし将来リスクを軽減」したようで、本当はもっと頑張れたけど、周りとの歩調を合わせた模様。

住友商事
昨年度は▲3,103億円の減損処理で最終赤字となり、今期も▲1,951億円の減損処理があり伸び悩んだ感じ。昨年いち早く減損処理をしたので、今年は傷が浅かった?

丸紅
昨年度は資源に加えガビロン(食料分野)での減損が1,460億円程度あり、それが決算にかなりのインパクトを与えていたが、今年は石油・ガス開発関係の減損処理が1,103億円程度だったため、最終的には黒字を維持。

三井物産、三菱商事
決算ハイライトを見ると、「○○価格下落」と「減損損失」のオンパレードと悲しい決算。資源価格の下落に伴う、大幅な悪化。しかし、膿を出し切ったと考えれば、今期復活はありうるかも。



さて、昨年の住友商事の最終赤字に始まった「資源価格暴落による、商社赤字決算」ですが、これは一言で表すなら原油価格の大幅下落が原因です。
原油価格は2011年くらいの100ドル近辺をピークに下がり続けており、今年の年明けからは30ドルを切る日もあったりなかったり・・・つまり、5年で価格が1/3から1/4になってしまったということです。
これでが資源でウハウハだった商社を直撃して、上記のような悲惨な決算を招いたということです。

2016年5月現在、資源価格は45ドルくらいまで戻してきています。このまま上がっていけば、また大きく様子は変わっていくでしょう。楽しみです!
 

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