シェールガスで商社が軒並み大打撃を食らっている話は周知の事実。
2014年度決算 では、どの会社も資源での減損で利益を引き下げました。

素人目にも「資源は難しい」というのがよく分かりました。

そんな中、「伊藤忠商事、シェール事業から撤退」というニュースがありました。
なかなか潔い決断(?)ですね。

しかし、商社がある事業から撤退するというのは、なかなか大変な事実があります。
人材です。

商社は取扱い商材が「ラーメンからミサイルまで」なんて言われていましたが、
商社マンがみんな「ラーメンとミサイル」を取り扱っているわけではありません。
ラーメン専門の商社マンがいれば、タイヤ専門、鉄鉱石専門、金融専門など、
色々な人がいるわけです。

つまり、入社して以来「シェール専門」だった人がいるわけです。
(しかし、おそらく「シェール」は比較的新しい分野なので、その道一筋の人は若手だけと推測。)
彼らは今後、もしかすると全く異なる部署へ異動するかもしれません。
不遇の月日を過ごすことになるかもしれません。

就活生も面接で「御社で自動車事業をやりたいです!!」等、色々なことを言うと思いますが、
案外あっさりと、その事業から撤退なんてこともあるわけです。

ぼや子の知人にも、思わぬ異動で苦労している人がいました。
就活生は、各社のホームページなどでしっかりと会社研究をしましょう。
(例えば、今伊藤忠の面接で「資源やりたいです!」と言ってもダメなわけですよ。)

一過性の利益が出ている事業は長続きしない可能性があります。

石油価格とシェールガスについては、こちらの記事をご参照↓
石油価格の下落って?商社で働く一般職OLの豆知識。