商社マンが取得しておきたい資格をご紹介します。
商社マンといっても総合職だけでなく、一般職にも必要な資格です。商社から内定が出た方は同期に差をつけられないよう準備を進めておきましょう。もちろん、学生の間でしか出来ないことにも挑戦しておきましょう。

資格は実際に取得しなくてもかまいませんが、勉強しておかないと仕事ができません。先輩社員は多忙のため、仕訳や法務、ましてや英語を教えてくださる時間はありません。先輩社員も自身の努力でビジネススキルを習得してきたわけです。

学生の方は実感が湧きにくいかもしれませんが(ぼや子もそうでしたが)、社会人は想像以上に疲れます。なので、家に帰って資格取得の勉強をしようと思っても、学生時代のように勉強するのが難しくなってきます。社会人はとてもつらいのです。「残業24時まで?余裕だし!実際今もそのくらいの時間まで研究室にいるし!」とか思っているあなた。甘いです・・・!

同じ時間活動していても、学生と社会人では疲労度が異なります。それは精神的疲れが原因です。学生時代との大きな違いは、
・やりたくない仕事も我慢してやらねばならない。
・自分のペースで仕事ができない。
・仕事に集中できない(集中しようと思っても、声をかけられる)。
・基本的に同じ作業の繰り返しである(日単位、週単位、年単位で繰り返す)。
・管理系部門だとデスクワークで肩が凝る。
・学生時代のように次のステップを自分で決められない(転職を除く)ので、モチベーションを保ちづらい。
・励まし合う同世代が職場にいないことが多い(愚痴を言い合える友人の存在は重要)。
・休みづらい。
・休みが圧倒的に少ない(学生時代のように1か月以上の長期休暇はない)。
・嫌いな人とも長期にわたって付き合わなければならない。
・理不尽なしきたりが多い。

こんな感じで疲労が蓄積していきます。あなたが想像している疲労度の2ランクくらい上を想像しておくといいです。どうやって乗り越えていくかは人それぞれですが、スポーツや趣味に打ち込んだり、やけ食い・やけ酒に走ったりする人もいます。

そうすると、益々勉強の時間が少なくなってくるわけですが、それでも何とか時間を作って勉強しなければなりません。ぼや子の場合は、卒業前にある程度資格の取得をしておいたので少しは楽でしたが、勉強せずに入社した同期は仕事と資格の勉強で苦労していました。なので、入社前にある程度勉強しておくことをオススメします。前置きが長くなりましたが、商社マンが取っておきたい資格の紹介です!

簿記
「借方」「貸方」って聞いたことありますか?商社マンに限らず、社会人の共通言語です。簿記の知識は知っている前提で仕事は進みます。もちろん言葉の意味を知っているだけではだめで、各勘定科目がどのように仕訳され、それが会社の経営にどのような影響を与えるかまで考えられるようにしておきましょう。

「私は営業志望だから関係ない!」と言っていると出世できません。数字の分からない営業マンは管理系から馬鹿にされますし、何よりも会社にとって迷惑な存在です。簿記は将来転職や起業を考えている人も絶対に必要となってくる知識です。

どこまで勉強すべきかですが、難しい内容は経理部や公認会計士に聞けばいいので、マニアックなところまで押さえる必要はありません。社会人として最低限必要なのは簿記2級程度だと思います。学生であれば半年間集中して勉強すれば十分受かるレベルの内容です。


ビジネス法務検定
法務部でなくても、必要最低限の法的知識は持っておいた方がいいですよ。
営業部に配属されても、会社の仕事は何から何まで法律を遵守しなくてはなりません。
よって法律の知識は絶対必要です。
加えて、営業部の人員数に対して法務部というのは少数精鋭部隊ですので、新人が分からないことを気軽に聞ける環境ではありません。
自分で解決する力を身に着けておきましょう。

TOEIC 900点
帰国子女が多く、900点ホルダーは多いので、帰国子女ではない人もがんばりましょう。
英語でメールが書けて当たり前、電話の取次ぎが出来て当たり前、外国からお客さんが来たら接待するのが当たり前です。