総合商社で働く一般職OLの激務な日々

大手総合商社で働くOLが、日々のストレスをぼやくもの。商社マンを目指す学生は多いですが、その仕事内容は実際に働いてみないと分かりません。総合商社に入れば、本当に何でもできますし、大きなプロジェクトに携わることができます。しかし、現実には泥臭い仕事が多かったり、激務だったり、変な人がいたり…。私の商社での日々を紹介しながら、総合商社への就職や転職を目指す方にアドバイスや商社の実態(年収、激務、仕事内容)を説明していけたらなと思っています。就活生へのメッセージも随時掲載。質問も受付中です!

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三菱商事

2015年度 総合商社 第3四半期決算 比較


会社名2015年12月期2014年12月期(昨年)2016年度予算比進捗率
伊藤忠商事2,809億円2,314億円3,300億円に対して85.1%
三菱商事2,400億円3,153億円 3,600億円の目標を
3,000億円に下方修正し、80%
三井物産1,344億円2,544億円2,400億円の目標を
1,900億円に下方修正し、71%
丸紅 1,218億円771億円1,800億円に対して68%
住友商事 613億円▲103億円1,800億円の目標を
1,000億円に下方修正し61%
(連結決算、国際会計基準による「親会社の所有者に帰属する四半期利益」)

一目瞭然ですが、伊藤忠商事が相変わらず強いです。
非資源に力を入れていること、懸案の資源案件は早期撤退をしていることが功を奏しているようです。
全利益に対する資源比率はどんどん下がっており、とうとう13%です。

比較的資源比率の高い三菱・三井は資源価格の低迷により、伊藤忠に付いて行けず、後塵を拝しています。
確かに、ここ最近の資源価格の下落はひどいもので、1バレル当たり2年前は100ドル、1年前は50ドル、今は30ドルを下回っています。毎年、価値が半分になっているなんて、、、恐ろしい状況です。
しかし、これがまた100ドルになったら、三菱・三井の決算に多大なる影響を与えるはずです。
逆に、非資源の伊藤忠は、伸び悩むかもしれませんが、資源価格は予想に反してまだまだ低迷を続けており、復活の兆しが見えてきません。

最近めっきり元気がないのが住友商事です。
昨年の減損に端を欲し、それ以来減損のループにはまっています。
今年度の通期目標も1800億円から未定を経て、1000億円となりました。
(ぼや子ごときが言うことではないですが、見通しが甘く、「大丈夫か経営陣?」とちょっと心配です。)

2015年度も残りわずか、最後まで楽しみです!

 

2015年度 総合商社 第2四半期決算 比較

早いもので、今年ももう11月で、第2四半期決算が発表されました。

この第2四半期は、資源安が進んだり、中国ショックもあり、つられて日本株も下がったり、とそれなりに色々ありました。

そして、驚くべき結果が出ています。
伊藤忠商事の一人勝ちです。 

会社名2015年9月期2014年9月期(昨年)2015年度予算比進捗率
伊藤忠商事2,127億円1,522億円3,300億円に対して64.5%
三菱商事1,549億円2,551億円 3,600億円の目標を
3,000億円に下方修正(52%)
三井物産1,306億円2,227億円2,400億円に対して54%
住友商事 1,293億円▲384億円2,300億円に対して56%
丸紅 1,012億円1,303億円1,800億円に対して56%
(連結決算、国際会計基準による「親会社の所有者に帰属する四半期利益」)

伊藤忠商事は、上半期最高益を達成しました。
とにかく「非資源」を増やす戦術に出ており、最近はエドウィンの取り込を開始し、その効果が出た模様です。

比較的資源率の高い三菱商事と三井物産は正直冴えない印象です。
特に、三菱商事は予算を下方修正しました。 
しかし、資源だけではなく、非資源でも落とし穴があったようです。

住友商事は、昨年度大幅な減損を出しており、すでに懸念事項がなくなったのか、今期は好調です。

伊藤忠商事を除き、多くの企業があまり良い結果を出せていないのは、
資源価格低迷が予想より長引いていることが最大の要因ではないでしょうか。
伊藤忠商事は、今期ウハウハなようですが、三菱・三井が元気がないのが心配です。 
 

総合商社の2015年度 第1四半期決算 比較

総合商社5社の2015年度第1四半期決算発表がありました。

何だか、色々と思うところがあります。
だって、いつもと全く違う様相ですから・・・!

資源比率の高い、三井・三菱の2トップが資源価格の下落により減益、冴えない感じ、
一方でビバ非資源!!の伊藤忠は断トツトップに躍り出て、
資源で痛い目にあった住友と丸紅も非資源に完全ギアチェンジの感じ。。。

完全に、資源投資に振り回されている日本の商社ですね。


会社名2015年6月期(前年度比)2014年6月期(昨年)2015年度予算比進捗率
伊藤忠商事1,215億円(+50%)808億円3,300億円に対して37%
三井物産969億円(▲24%)1,278億円 2,400億円に対して40%
住友商事820億円(+57%)523億円2,300億円に対して36%
三菱商事 750億円(▲32%)1,101億円3,600億円に対して21%
丸紅 710億円(+3%)691億円1,800億円に対して39%
(連結決算、国際会計基準による「親会社の所有者に帰属する四半期利益」)

伊藤忠商事:完全に非資源商社を目指している模様。イケイケドンドンで、なんと四半期最高益を達成。決算発表会見も「好決算を公表できて幸せ」とご満悦のご様子。確かに、前年同期比50%増益はすごい。でも、500億円は一過性の利益の模様。

三井物産:資産売却などの一過性の利益が、資源の悪化を補てんした感じ。進捗率40%と高めだが、今期通期目標は据え置きと、まだまだ様子見の雰囲気。

住友商事:非資源のメディア・生活関連が好調。去年の赤字決算からの復活なるか。

三菱商事:資源価格の下落により伸び悩み。決算公表後、株価も6%もダウンした。しかし資源への投資は継続の方針。 

丸紅:石油トレード関連の損失が目立つが、資源関連分野以外でカバーできた感じ。しかし、ガビロンの収益悪化はヤバいのでは??  

2014年度 総合商社 決算比較

2014年度の総合商社の決算が出たので比べてみます。

就職活動でこのページにたどり着いた方は、数字から何か掴んで下さい。
「資源安」とニュースでも聞く言葉が、企業の業績にどう影響しているのか、ガソリン代が下がってラッキー!では済まされない企業経営をよく見てみて下さい。


さて、それでは・・・!
今期は、多くの会社が資源価格の下落や資源資産の減損で、期中に決算予想を下方修正したりと波乱の多い年でした。

為替も前年と比較し
期中平均が99.84円から108.28円と8円上昇、
期末日レートは102.92円から120.17円と17.25円上昇、
一方原油はUSD107.59からUSD86.12と下落しました(いずれも伊藤忠決算より)。

 
会社名2014年度2013年度2012年度
三菱商事4,006億円3,614億円3,235億円
三井物産3,065億円3,501億円2,966億円
伊藤忠商事3,006億円2,453億円2,588億円
丸紅1,056億円2,109億円1,301億円
住友商事▲732億円2,231億円2,325億円
※上記決算数値はいずれもIFRSベース。


★三菱商事(予算4,000億円を達成)
他社が資源で苦しんだのに比べ、資源でもしっかり854億円の利益を出している。
しかし第4四半期にかけて、資源分野での減損は免れなかった。
非資源分野では710億円の減損の振り戻し益が入っており、過去最高益を達成。
余談だが、三菱商事の決算資料はものすごく見やすい。素人にも分かりやすくて、ありがたや。

★三井物産(予算3,800億円→3,200億円)
資源で苦しみ、そして来年も資源で苦しむようで、来期の目標が伊藤忠商事より低い・・・!
しかし「攻めの三井」は食糧・メディカル等の分野で攻めまくり、巻き返しを図る見込み。

★伊藤忠商事(予算3,000億円を達成)
非資源分野で3,172億円の利益を上げるものの、資源分野が▲236億円。
結果として、資源の不調を非資源でカバー。
予算通り3,000億円を達成し、次は4,000億円だ!と鼻息荒い感じ。
これからは配当金もどんどん増やします!と、株主還元も忘れていない。

★丸紅(予算2,200億円→1,100億円)
昨年と比べ石油トレーディングで減収があったものの、穀物関連の取引は増えて増収。
2015年度は資源の比率を2%まで下げる見込み(14年度は21%)。
機械グループ(インフラ、プラント等)が絶好調。

★住友商事(予算2,500億円→100億円→▲850億円。最終的に▲732億円)
資源分野以外は悪くなく、2,371億円(前年は2,075億円)の利益をあげたものの、
資源分野で▲3,103億円の減損(米国タイトオイル、豪州石炭、米国シェールガス、ブラジル鉄鉱石、北海油田と様々な資源・・・)。
結果的に16年ぶりの最終赤字に。しかし、2015年度は2,300億円の黒字化の予定。
以前は御三家と言われていたのだが、完全に外れてしまい、新御三家(?)伊藤忠との差が開く一方・・・。


そして、以下が2015年度の目標。
商社で働く人はスーパーポジティブシンキングな傾向が強いので、もう14年の散々だった決算は忘れ、次の目標に邁進中でしょう。
注目すべきは、伊藤忠商事がとうとう2位のポジションを狙いに来たこと。
資源比率も低いので、うまくいけばうまくいっちゃうかも!? 
 会社名 2015年度目標
 三菱商事 3,600億円 
 伊藤忠商事 3,300億円
 三井物産  2,400億円
 住友商事  2,300億円
 丸紅  1,800億円


総合商社の2014年度 第3四半期決算 比較

9月に住友商事が今期の目標を下方修正したことに続き、
丸紅も資源と食料分野での減損を公表し、
更に「資源の三井」も今期目標を下方修正してきました。
そんな中での、第3四半期決算です。
 
会社名2014年12月期2013年12月期2014年度予算比進捗率
三菱商事3,153億円3,345億円4,000億円に対して79%。
三井物産2,544億円 3,169億円2015年2月4日に
3,800億円から3200億円に下方修正し80%。
伊藤忠商事2,314億円2,256億円3,000億円に対して77%
丸紅771億円1,602億円 2015年1月26日に
2,200億円から1100億円に下方修正し70%。
住友商事▲103億円1,805億円 2014年9月29日に
2,500億円から100億円に下方修正。 

三菱商事:「非資源分野が好調」とHPに明記!
でも、エネルギー関係で昨年度比▲262億円という数字を見ると、資源でダメージを受けていることも分かる。
実際に昨年度比で▲192億円。

伊藤忠商事:他の4社が昨年度比で大幅に下げている中、唯一昨年度比で+57億円と絶好調な様子。
資源でのダメージはもちろんあるものの、利益に占める非資源の割合が86%と高くなったので、非資源が資源の減益分(▲246億円)を見事カバーした模様。

残りの3社は昨年度比でも大幅ダウン。
三井(▲625億円)、丸紅(▲831億円)、住商(▲1,908億円)。
資源にやられた形。


この第3四半期で特徴的だったことは、資源価格の下落と円安。
円安は商社にとっては、輸入も輸出もあるから、まぁプラスにもマイナスにも働く要因。
しかし、資源偏重だった商社にとって1バレル50ドルを切る事態は予想できなかったことでした。
資源には色々な利権やらが絡んでおり、複雑だということが改めて分かった昨今でした。

今期の目標まで着実に歩みを進めている三菱商事と伊藤忠商事がどこまで持ちこたえられるのか!?
住友商事は果たして本当に100億円を達成できるのか・・・?
(だって、住商は資源価格云々の前に下方修正しているからね。(笑))

第4四半期もがんばりましょー!

第1四半期第2四半期決算もご参照ください。 

総合商社の2014年度 第2四半期決算 比較

2014年も半分が過ぎました。
比較的好調だった第1四半期から一転、9月末に住友商事の減損計上があったり、円安によるコスト増がったりと変化の多い第2四半期でした。
5社とも、資源価格の下落による資源分野の不調が目立ち、「非資源」を全面にアピールするようになってきました。

9月末決算は以下の通りです。
円安の影響もあって、多くの会社が全同期比を上回っています。
 
会社名2014年9月期2013年9月期2014年度予算比進捗率
三菱商事2,551億円2,219億円4,000億円に対して64%
三井物産2,227億円 2,037億円3,800億円に対して59%
伊藤忠商事1,522億円1,506億円3,000億円に対して51%
丸紅1,303億円1,118億円 2,200億円に対して59%
住友商事▲384億円1,166億円 2014年9月29日に
2,500億円から100億円に下方修正。 

三菱商事:資源・非資源分野ともに前年同期比を上回っている。新産業金融事業(アセットマネジメント、不動産開発、リース等)が好調で、前年同期比で145億円増加。

三井物産:第1四半期に続き好調なものの、鉄鉱石価格下落による不調が目立った。

伊藤忠商事:鉄鉱石・石炭価格の下落により資源分野は昨年度比減益だが、プラントや自動車の増収が大きかった。非資源分野の比率は85%で利益額の内1,227億円。
 
丸紅:第2四半期利益としては過去最高益。穀物関連取引の増加により売上総利益がアップしたものの、カナダの石炭事業における減損損失計上191億円があった。円安の影響でコストが昨年比で40億円増加。

住友商事:米国タイトオイル開発プロジェクト及びオーストラリア石炭事業 における減損計上額 ▲1,673億円 がインパクト大。しかし、期末配当(25円)は実施予定とのこと。 

第3四半期も、円安の影響で変化がありそうですね。
 

総合商社の2014年度 第1四半期決算 比較

好調だった2013年度を終え、2014年度がスタート。
その第1四半期決算が出揃ったので比較します。
参考までに前年同期比も記載します。

会社名2014年6月期2013年6月期2014年度予算比進捗率
三井物産1,278億円1,330億円3,800億円に対して34%
三菱商事1,101億円 1,324億円4,000億円に対して28%
伊藤忠商事808億円683億円3,000億円に対して27%
丸紅691億円641億円2,200億円に対して31%
住友商事523億円609億円 2,500億円に対して21%
(連結決算、国際会計基準による「親会社の所有者に帰属する四半期利益」)

三井物産:資源の三井ですが、今期好調な理由は機械・インフラ事業がIPP(独立系発電事業)を中心に好調だったことによる。

三菱商事:昨年比223億円減の原因は資源分野の落ち込み。しかし、非資源分野(インフラ、金融、生活産業など)は昨年より増益。

伊藤忠商事:非資源で攻める伊藤忠は、非資源の利益が80%となり、前年同期比で128億円増益 。

丸紅:穀物関連取引(ガビロン)の増加により食料が大幅増益。販売費及び一般管理費で、人件費が166億円増加しているのがちょっと気になる。

住友商事:売上は伸びているのに、販売費の類が大幅に悪化。金属関連ビジネスは好調。

丸紅・住友商事だけではないですが、商社マンは高給取りなので、人件費の増加というのはよくある話。
また、今期は昨年と比べ円安傾向(98円→102円)なので、それだけコストが増えているという現状もあるでしょう。

最近もっぱら絶好調の丸紅なので、合併などあり得ない話ですが、伊藤忠と合併したら1位になれますよねー(伊藤忠と丸紅は同根です)。

商社の仕事~三菱商事「復興支援音楽祭」~

最近の「会社活動」はただ物を作ったり、売ったり、買ったりしていればいいというわけではありません。
「社会的責任」を果たさなくてはいけません。
それが結構大変なのです(笑)

三菱商事は2014年3月に「復興支援音楽祭」を行いました。
「ゆず」と岩手・宮城・福島各県の中・高等学校合唱部の生徒達との音楽祭です。
 
「え?商社がゆずと音楽祭?」と思うかもしれませんが、この種の活動も行っているわけです。
各社のホームページには色々な活動が出ていますので、見てみて下さい。


2013年度商社決算比較

各社の2013年度決算が出そろったので、3年分並べてみました。
  
会社名2013年度2012年度2011年度
三菱商事4,448億円3,600億円4,538億円
三井物産4,222億円3,079億円4,345億円
伊藤忠商事3,103億円2,803億円3,005億円
住友商事2,231億円2,325億円2,507億円
丸紅2,109億円2,057億円1,721億円

2013年度の特徴としては、
☆12年度と比較して為替の回復(USD期中平均レートが83円→100円※住友商事決算短信より)
☆日本経済の回復に伴う個人消費の増加
☆2014年4月の消費増税前の一時的需要の増加
☆日経平均も12,000円から一時的なれど16,000円まで回復

その結果、
☆住友商事以外は前年度から増益(住友商事は豪州の石炭事業で減損したため。一過性の損。)
☆伊藤忠、丸紅は過去最高益を更新
☆資源価格の低迷があったが、伊藤忠、丸紅は非資源分野に重点を置き増益

三菱や三井は年度単位で1,000億円も利益が変わったり、その事業規模の大きさを数字が物語っていますね。
そして、伊藤忠・丸紅の上を追い越すぞ!という姿勢も、確実に数字に表れています。
2014年度はどうなるか楽しみですね!
 

学生就職企業人気ランキング

学生人気企業ランキングは毎年見るが、今年も見てみると相変わらず商社がランクインしていた。

4位 伊藤忠商事(昨年1位)
16位 丸紅(4位)
27位 三井物産(49位)
34位 三菱商事 (13位)

三井物産は順位を上げているが、他の3社は大幅ランクダウンのような気がする。

今年は、サービス業が人気なようだ。
それは景気回復(=景気がよくなれば旅行などのサービス行の需要が増える)を反映しているとのことだが、
景気が良くなっていれば、商社だって業績は上がる。
現に、為替の影響などもあるが、総合商社は絶好調で第3四半期決算では計画を上方修正した企業もあった。

就職活動にトレンドはつきものだが、トレンドに流されずに行きたい会社があれば、その会社のことをよく調べてみて、就職活動をしてみてはどうだろうか??
 
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