そろそろ就職活動の準備を始めている人は多いと思います。
「総合商社内定までの7ステップ」という記事の中でも書きましたが、就活は情報収集力が鍵です。

OB・OG訪問や本・雑誌での情報収集頑張ってください。
就職活動中は不安かもしれませんが、
案外自分を評価してくれる人はいるものです。

でも、その前提となるのが、「相手を理解している」ということ。
OG訪問や説明会で何でもかんでも質問してくる人がいます。

現役社員の立場からすれば、
「この人、ほんとうちのこと勉強してきたの?」
「本当に入る気あるのかな。外資系銀行・コンサルの滑り止めで来てる?」
「常識に欠ける学生だなぁ」
と見てしまいます。

「何か質問はありますか?」
という言葉は、チャンスでもあり、リスクでもある、というのを頭にいれておいてください。

・相手の会社を研究しつくした上で、質問すること。
(どういう事業でどのようなビジネスモデルで収益を上げているのか、をまず勉強しましょう)

・「サラリーマンの常識」は、サラリーマンにとっては「常識」。
(サラリーマンがどういうものなのかは事前に把握しておきましょう)

さてさて、長くなりましたが、本題です。

企業研究にはその会社の業務内容や社風を調べる必要があります。
以下の書籍は、商社の社員が書いたものorインタビューに基づいて書かれたものです。
企業研究の参考になります。

三菱商事

総合商社プロフェッショナル。―15人の三菱商事マン、ビジネス最前線からのレポート。
三菱商事が全面協力してできた作品。商社マンへのインタビューを元に構成されています。
商社ビジネスの実態が分かります。


挑戦者、開拓者、改革者―三菱商事グループの最前線
300人を超える社員への取材で三菱商事の仕事を明らかにしています。


現代総合商社論―三菱商事・ビジネスの創造と革新
早稲田大学の教授が執筆し、三菱商事も編集に協力。割と最近の本なので、情報収集に役立ちます。

三井物産

撃って出なきゃ 商社だもの
三井物産元常務の守山氏の著作。三井物産の社風が伝わってきます。


総合商社図鑑 未来をつくる仕事がここにある
先日発売された本。イラストで紹介されているので分かりやすいです。

伊藤忠商事

負けてたまるか! 若者のための仕事論
伊藤忠商事元社長の著作。新書なので読みやすいです。


人は仕事で磨かれる
伊藤忠商事元社長丹羽氏の著作。読むとやる気が湧いてきます。

丸紅

丸紅 (出版文化社新書 リーディング・カンパニーシリーズ)
丸紅元社長の勝俣氏の学生時代や入社当時の思い出等が書かれた作品。さらに、丸紅社員へのインタビューも掲載しており、丸紅ビジネスの全体像がつかめます。

双日

会社は毎日つぶれている (日経プレミアシリーズ)
双日の元CEO西村氏の著作。双日再建に奔走した西村氏の思いが伝わってきます。


プロフェッショナル 仕事の流儀 商社マン 片野 裕の仕事 不屈の課長、情熱を力に
双日社員の片野裕氏は、レアアースやリチウムを扱う商社マン。
中国産レアアースの輸入がストップした際、どのように輸入ルートを確保したのか。
米国企業との交渉の様子を密着取材しています。商社マンの情熱が感じられる作品。


我れ百倍働けど悔いなし―昭和を駆け抜けた伝説の商社マン海部八郎
伝説の商社マン、海部八郎氏(元日商岩井の副社長)について書かれた作品。
商社マンであれば、ぜひ読んでおきたいです。熱いです。

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